思い切り泣ける、葬儀がいい。

s_015昨年、わたしは友人の旦那様の葬儀に参列しました。
まだ、このような経験をするにはとても若いので、連絡を受けた時点でもかなり動揺していました。

友人の旦那様とは面識もあり、まだ友人が結婚する以前からの付き合いだったので、かれこれ15年以上前からの知り合いでした。

直接会った回数は、多くはありませんが、自分にとってかけがえのない人の最も大切な人が、若くしてこの世を去ってしまったという事実。
この事実は、簡単には受け止められませんが、喪服を準備して、お香典を包んで、名前を書いて、と葬儀に参列するための準備を一つ一つ進めていくうちに、少しずつ実感が出てきました。

きっと、親族にとってはもっと多くの準備段階があり、それを進めていくにつれて、一歩一歩実感というものがわいてきているのかもしれないと感じました。

斎苑

しばらくの月日、わたしには葬儀に参列するという機会がありませんでした。

久しぶりに参列する葬儀が、このような若くしてなくなった友人の旦那様を見送るというようなインパクトのあるものだとは想像もしていませんでしたが、その葬儀というのはとても心に残っています。

近頃では、よくあるのか分かりませんが、その葬儀では、思い出のアルバムのような上映がありました。
友人や家族との思い出の写真が、5分から10分程度上映されました。
結婚式でも、このように様々な出会いを経て二人が出会って・・という演出がされていますが、葬儀では、このような出会いを経て、天国に行かれました・・という演出なのです。

それは、とても感動的でもありますし、とても涙を誘うものでもありました。
葬儀は、故人のためのものである以上にお別れをする側のためのもの。そうであるなら、沢山涙を流す場所、泣かせてくれる場所こそが葬儀なのかなと感じました。